こんにちは。エンジニアでランナーのさとるです。
学生時代は関西の大学出身なので箱根駅伝は走っていませんが、
なぜかよく「箱根駅伝に出たことあるの?」と聞かれます。
箱根駅伝は1月2日~3日にテレビでは放映されているけど、
意外とその仕組みは知らない人が多いんではないかと感じました。
そこで、箱根駅伝を知らない方でも、
これだけ押さえておけば大丈夫、
知ったかぶりできるよというポイントだけを説明します。
マニアックなところは詳しい人がたくさんいますし、
ふつうはそこまで知る必要はないです。
目次
箱根駅伝は関東の学生以外出れません
まずはこれでしょう。
正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」といいますので、
一見関東以外の大学も出られそうですよね。
しかし、箱根駅伝公式サイトには以下の通り書かれております。
関東学連加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した10校と、予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場。
つまり関東の大学しか出られません。
ここは間違えられやすいポイントなので、しっかり覚えておきましょう。
野球で言うと甲子園、サッカーで言うと国立(は今はなかったですね)に例えられることの多い箱根駅伝ですが、
全国大会ではありません。
全国大会は別に全日本大学駅伝という大会が11月に熱田神宮から伊勢神宮で行われています。
オリンピックより注目度の高い箱根駅伝と予選会
なぜ、注目度が高いか、エンジニア的分析を行ってみますと以下の3点に集約されるかなと考えています。
- 団体競技の要素がある
- 母校がかかわっている人が多い
- 正月休みでみんな暇だから見ている
1.については駅伝は確かに団体競技の要素もありますね。
個人レースの積み重ねではない部分として、差がある状態で走ることが多いというのは違うかも知れません。
また、前の区間の結果が影響することもあります。
2.については箱根駅伝出場校は割と大きな大学が多いんですよね。
青山学院大学、東海大学、駒澤大学などなどですね。
3.は家族で見ていることが多いんじゃないでしょうか。
他に見るテレビ番組がない、ということはあるでしょう。
それ以上になぜか、箱根駅伝の選手がアイドル化されていることも多く、
「駅女」という追っかけもいるぐらいの状況だったりもします。
それは予選会も同様です。
予選会は立川の自衛隊駐屯地と昭和記念公園で行われます。
立川シティハーフマラソンがコースが非常によく似ており、
僕も走ったことがありますが、
かなり広い敷地なのと、
後半にアップダウンがあるため、実力差が出やすいコースです。
また、応援もかなりしやすいので、
駅伝ファンも見やすいのではないかと考えています。
改めてコンテンツとしての箱根駅伝の強さは実感するところです。
オリンピックのマラソン代表は言えないけど、
箱根駅伝の選手の名前は言えるんじゃないでしょうか。
エンジニア的視点でちょっと詳しく~戦える強みをもって戦えるところで戦う
ここからはもう一歩進んだ分析をします。
箱根駅伝は確かにかなり強いコンテンツです。
しかし、選手にとってはこの強いコンテンツが逆にプレッシャーになったり、
その後の競技生活のモチベーションにつながっていないのも実態です。
箱根駅伝の選手の競技力はかなり高いです。
日本でも上位には来るでしょう。
しかし、世界ではどうでしょう。
オリンピックで戦うには20kmを走りきるだけではなくスピードもスタミナも両方必要になります。
マラソンで戦うにしてもトラック競技で戦うにしても、
社会人以降のモチベーションをどう高めていくかが課題です。
東京オリンピックが2020年にあります。
そのときには日本が強くなる日が来るかどうかですね。
終わりに 箱根駅伝はゴールではなくてスタート
自分たちが箱根駅伝をテレビで見るときどうみればいいか、
というところで言いますと、
選手を応援するのはもちろんですが、
過剰に応援するよりも、選手のその先のいろんな選択に注目することが大事だと思っています。
もっとも個人的に素晴らしいと思っているのは
早稲田大から実業団を経てアメリカに修行の場を求めた大迫傑選手です。
今、日本で一番強いランナーといっても過言ではないです。
箱根駅伝から実業団選手というのが今までの既定路線でしたけど、
それとは違う選択をし、世界と戦う覚悟ができています。
そういった選手が一人でも多く出てきてほしいです。
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