年齢を言い訳にするのはダサいと思うきっかけになった話

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心の健康

こんにちは。数学科出身のフリーランスエンジニアのさとるです。

以前、年齢を言い訳にしない、ということで以下の記事を書きました。

年齢で限界決めるのってダサい
こんにちは。エンジニアランナーのさとるです。 何かと年齢で勝手に限界を決めている人が多いですよね。 例えば、「転職は35歳で壁がある」とか、 「マラソンの記録は30歳代がピーク」とかよく年齢で分けたがりますね。 自分はそういうの嫌いだったり...

そこでも少しふれましたが、
数学科時代、大学院時代ともに同級生であった、金子和雄さんという方がいらっしゃいました。
定年退職ののち編入され、71歳で博士号を取得され、その後も9本の論文を書かれ、
研究の発表もされ研究者として活躍されていたんです。

大学にいたどの教授よりも年上だったため、
教授の方も敬意をもって、「金子さん」と話されていました。

しかし、2015年に亡くなられていたのを最近知りました。
僕が挨拶をするといつも笑顔でこたえられていたことは今でも覚えていますし、
もうお会いできないことは本当に残念です。

そして、僕が、年齢を言い訳にしたくないと思ったきっかけがこの金子さんでした。
だからこそ、自分への自戒も込めて、
金子さんについて書きます。


あなたはどう思いますか?

目次

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金子和雄さんとは

大手企業で技術者として定年まで勤められ、
その後63歳で僕が入学した年に大学の数学科の科目等履修生になり、

3年次から編入されました。

研究分野は「パンルヴェ方程式」という分野で、内容は下記の通り、
なのですが、一言でいうのは難しいですね…。

数学においてパンルヴェ方程式(パンルヴェほうていしき、Painlevé equations)は、

(動く特異点が極であるという)パンルヴェ性 (Painlevé property) を備えた特定の種類の二階非線型の複素常微分方程式である。

パンルヴェ方程式は一般には初等関数の範囲で解くことはできず、
パンルヴェ方程式の解としてパンルヴェ超越関数 (Painlevé transcendents) と呼ばれる複素変数の特殊関数が定義される。

名の由来は後にフランス首相の座に就くポール・パンルヴェの著した論文 (Paul Painlevé 1900, 1902) から。

引用:wikipediaより

個人的な印象としては複雑な微分方程式を定型化させる研究という印象をもっていました。

数学苦手な方もいらっしゃるので詳しい説明は省きますが、
計算量がかなり多く、
根気のいる研究
が必要分野です。

金子さんの優れたところ

僕が感じていたのは以下の3点。

・結果を出すまで頑張る粘り強さ
・遠方(姫路)から通われるほどの数学に対する熱心さ
・教授・学生に限らず誰に対しても謙虚な態度

僕は、
学生になって教授や講師以外でかなり年上の方に接する機会がなかったですし、
金子さんの姿が新鮮であり、刺激を受けました。

また、それはほかの同級生にしても同じだったと思います。

僕に残していかれた言葉

金子さんも僕もですが、
結構朝早めに研究室に行くことが多かったので、
朝よくお会いして話をしていました。

その話の中で特に印象に残っていることが一つあります。
それは、
将来何を目指すにしても、
就職して色々社会で経験してきなさい
という言葉です。

大学院になり、
このまま研究を続けるか、
就職するかという分岐点に来た時に、
金子さんのこの言葉は響きました。

数学科の特性上、研究者として生きていくには、
数学が本当に好きであることだけでは続かないということを、
金子さんはおっしゃりたかったのです。

金子さんご自身も仕事で経験したことが、
数学にも生きているという旨の話もしていました。

それが自分が就職を目指す一つの決め手になったことは間違いない。
そして、今があるのももしかしたら金子さんの影響もあるのだ、
そう思います。

終わりに ~これからも年齢は言い訳にしない

今までも年齢を理由で何かをやらない、
ということはしてきませんでした。

金子さんが勉強を続けれておられる姿を見て、
自分も一生勉強していこう、そう痛感しました。

これを読んでいるあなたは、
もしかしたら僕よりも年上かもしれませんし、
年下かもしれません。

でも、年齢を言い訳に諦めたり、しないということはやめにしませんか
何歳からでも新しいことは始められるということを金子さんは教えてくれたのだから。

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